埼玉県民に勝つ方法
隣町の山奥に、あまり温泉通にも知られてない「猿温泉」ていう名前の露天風呂があるから行ってきた。
いや、実はたまに来てるんだけどね。
なんとなく、リフレッシュしたいじゃない。世の中がこう物騒になってくると。
案の定誰もいないからのんびり入ってたら
なんと若い女が二人入ってきやがってね。
結構かわいい顔の。
俺が入ってても、気にしねーんだわな。
それどころか「人がいて安心しましたー」って。
もう嬉しくなって、喋りかけまくってね。
段階を踏んで、このあと、食事でも一緒にどう？
って切りだそうとしたその瞬間
「ゲボハハハハハハ！！」
60位のオヤジが二人入ってきやがったわけよ。
「なんだ？若い姉チャンもはいってんのか！！」「いやあ、いいなー！！」
タイミングわりー。
ここで人に遭うこと殆どないんだけどね？
そいつらが、大声で、あまりに品がねーから
若い女二人ササッと出ていっちまったわけ。
もう
とんでもなく腹が立ってね。
怒りを鎮めるために、話しかけたわけよ。
「あんたらどっから来たの」って
「ああ？」「埼玉県！！」て言うから
ドスの利いた声で「てめえらウイルス伝染すんじゃねえぞ！！！」
って言ったら
もう二人とも一気に
この世の終わりみたいな表情になっちまってさ
おいおい、ちょっと、どうしたんだよ急に
って言いたくなるくらい笑
「すみません…」
スゴスゴと出て着替えて帰っちまったわけ。
埼玉県
感染者が結構出てるから
そこをつかれると、ぐうの音も出ないんだわな
なんか
気の毒になっちまってね。
でも
若い女性二人
まだ近くにいると思って追いかけたけど
見つかんなかったから
再び怒りがこみ上げて
オッサン二人に、帰り際に後ろからまた罵声浴びせてやった笑
「他県に迷惑かけねえで大人しく家に引っ込んでろコラァ！！！」
更に肩を落として歩いていったよ。
またあの女性たち来るかも知んないから
できる限り毎日猿温泉に入りに行こう。
